ちょいかぶおやじさんのブログ
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ゲゲゲの女房とゲーテと「ジャスティス」といまどきの政治
もともとテレビ大好き人間。竜馬伝とともに、ゲゲゲの女房を楽しく見ています。美男美女すぎる、とか、あんなに出来た奥さんはいない、という感想が聞かれますが、水木しげるさんの一途さが奥さんの我慢の源泉となっていることがテレビでは浮き彫りにされているようです。このドラマを見始めてから、ゲゲゲの女房や水木マンガやエッセイなどを読んでいますが、エッセイの中でも、ドラマの中でも語られていましたが、水木しげるさんの一途さの背景には、戦争体験とゲーテがあるようです。
ということで、「ゲーテとの対話」(エッカーマン)を読めばよいのですが、つい安易な道に走り、「ゲーテに学ぶ賢者の知恵」という本を読み始めてしまいました。その中に、「教養とは価値判断ができること」そして、「誤りは表面にあるので片づけやすい。真理は深いところにあるので、誰にでもそれを探ることができるわけではない」という引用がありました。これは、思考の3原則にも通じる指摘だと思います。思考の3原則とは、①本質的に考える、②長期的(歴史的)に考える、③総合的に考える、ということです。
事業仕訳けは悪いことではないし、どんどん積極的に行うべきことでしょう。しかし、政権を握ってからすでに半年以上過ぎています。そろそろ骨のあるビジョンを示す必要があるのではないでしょうか。骨のあるビジョンを提示するには、さまざまな価値判断を行う必要があります。しかし、ゲーテの教えに従えば、さまざまな価値判断を行うためには大きく深い教養が必要ということになります。最初から多くの人々が賛同するビジョンなど作れないかもしれませんし、作るべきでもないかもしれません。しかし、個々の施策ないし政治判断の背景に、大きなビジョンや大きな教養の支えがあることを感じさせるようにするのが政治のリーダーシップを発揮することではないでしょうか。信頼のおける特定の人間たちだけの話で総理や各大臣は物事を決めているとも報道されています。いろいろな意見に惑わされてしまうから、こういうことになるのではないでしょうか。いろいろな意見を聞いても惑わされないためには、大きな教養が必要ということになり、結局教養の問題ということです。
NHKの教育テレビで、サンデル教授の「ジャスティス」の講義が放映されてります。高視聴率のようです。日本の国民はしっかりとした教養に基づいて価値判断を行う必要があることを十二分に認識しているのではないでしょうか。そんな認識を持てていないのは政治家なのかもしれません。目の前の選挙に振り回されすぎているからかもしれません。
「ソブリンリスク(政府債務の信認危機)は歴史的に、政治の弱さから起こってきた」。「マネーの進化史」の著者ファガーソン教授がボストンの投資家の前で力説し、会場の喝采を浴びたようです。国債残高の問題もありますが、これがソブリン・リスクに転化するのが政治の稚拙さだとすると、早期に大人の政治を実現しなければならいでしょう。他国が問題を抱えているうちに、早くを手を打つ必要があります。政治家の自覚を促す必要がありますが,メディアにがんばってもらいたい。是非、NHKかテレビ朝日(たけしの番組)で、選挙の前に、『「ジャスティス」から今日本が学ぶべきこと』というようなテーマの番組を企画してもらいたいものです。
日本の復帰は政治の再建にかかっていると思います。政治の復帰を前提とすると、今の日本の相場は絶好の買い場ということになります。日立がさらに下がったので、買い増しを真剣に考えるべきでしょう。
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