【日立電線】会社計画保守的/今来期営業2ケタ増益へ

TIW藤根 靖晃さん
TIW藤根 靖晃さん
会社計画保守的/今来期営業2ケタ増益へ
<新規カバレッジを開始>
TIWでは日立製作所(6501)系の電線メーカー(国内第4位)である同社の新規カバレッジを開始する。TIW予想の11/3期のPER21.1倍に割安感がないものの、10/3期の実績PBR0.76倍や業績が回復基調にあること、財務体質が良好(10/3期のD/Eレシオ0.40倍、自己資本比率41.9%など)であることなどから現状の株価水準は妥当と思われる。
<2期連続の営業赤字>
10/3期の営業損失は63億円と2期連続の赤字となった。ただ、赤字額は前期比83億円改善したが、これはコスト削減など合理化効果の貢献が大きかった。
<業績は回復へ>
11/3期の営業利益は87億円程度と会社予想の80億円は上回ると思われる(図表1参照)。販価下落や製品構成の悪化(15億円程度)やその他(10億円)などの減益要因があるものの、増販効果(122億円)、合理化効果のフル寄与(55億円)などでカバーできる見通しのため。
<新中期経営計画発表>
会社側は4月末の決算発表と同時に13/3期を最終年度とする新中期経営計画を発表(図表2参照)。TIWでは、おおむね達成可能レベルだと判断している。(溝上 泰吏)

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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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