11/3期は遺伝子医療の有償治療が開始される
<株価上昇には更なる遺伝子医療の進展が必要と考える>
株価の下値リスクは限定的と考えるが、上値を狙うには更なる遺伝子医療の進展が必要だろう。会社側は11/3期に遺伝子医療(がん免疫細胞治療法)の有償治療分売上高1.5億円を計画。しかし、遺伝子医療は有償分を含んで売上高3.8億円(売上構成比2%)と売上貢献は限定的であり、営業赤字は前期比横ばいの▲15.8億円を計画。遺伝子医療の営業黒字化は5年以上かかるだろう。TIWでは長期的な業績拡大期待は高いと考えているものの、株価の上昇には早期の遺伝子医療の拡大や赤字縮小が必要と考える。
<中期経営計画ローリングプランは達成が可能だろう>
会社側は決算発表に併せて、中期経営計画のローリングプランを発表。主な内容は、(1)経常利益10億円を1年前倒し11/3期に達成する、(2)医食品バイオでは12/3期に営業黒字化、(3)13/3期に売上高215億円、経常利益12億円、と変更した。数値規模は小さいながらも、業績の安定化を推進させる方針だ。(高橋 俊郎)
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