ニッポンの働き方について考えてみよう

東証一部.comさん
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月末はタマホームの玉木康裕社長、タカギの城寿雄社長、栄住産業の宇都正行社長の参加する某会があり、博多IPホテルにて会食。これからの住宅市場の展開、世界市場への展開など、スケールの大きな話しを聞かせて頂きました。これからの大会社の市場は世界全体を目指していて当たり前、あるいはそうでなければ意味がない。そしてそこで得られた利益は世界中に再配分されると確信し同時にこんなことを考えました。企業の目的の一つは社会に貢献することです。それはすなわち社会全体を豊かにするということ。会社が大きくなるということは、それだけ多くの人に貢献する会社になるということです。ここでは利益と書きますが、金銭的なことだけではなく便利さや快適さもそれに含まれると考えます。大きな会社であれば、社会の広い範囲に利益や豊かさを還元するようになります。たくさんの人に一律に利益を還元する社会とはどんな社会なのでしょうか?一律に還元するということは、すべての人に対して100ドルずつの恩恵が与えられると例えることができます。年収100ドルの人は年収が200ドルに、年収が1000ドルの人は1100ドルに、年収が2000ドルの人は2100ドルに、5000ドルの人は5100ドルに、10000ドルの人は、10100ドルになるのです。たくさん年収がある人もそうでない人も、ともに等しく100ドルずつ豊かになるということです。今の日本の閉塞感の原因がそこにあるような気がします。年収100ドルの人が200ドルになるのは、2倍になるのですから、価値が2倍になります。戦後の日本は、そういう状態だったのではないでしょうか?一方、1000ドルの人は1割アップ、10000ドルの人は1%しかアップしません。平成の日本人の多くはそういう環境に身を置いているのです。「幸せの度合いは達成感に比例する」と考えると、2倍の達成感と1%の達成感ではその差は大きいのではないでしょうか?小泉内閣の時に、「大企業が儲かることで、人々にもその恩恵が注がれる」というような主張がありました。確かに大企業が儲かれば恩恵が注がれるのです、その対象は日本国内だけにとどまるわけではありません。企業が世界的であればあるほど、世界中にその恩恵が振りまかれるのです。総数の絶対量は変わりませんそのため日本国内にいる人達に対してはその恵みが少ない、そう感じるのでは、あるいはそう感じていたのではないでしょうか?世界的に見れば日本人はやはり豊かです。水道の水はタダみたいなものですし、停電なんてめったに起きません。これ以上豊かになるということは、難しいと思います。これからの日本での働き方はどうかわっていくのでしょうか?価値を生み出す側で生きる、知的生産活動、生活の拠点を日本だけとしない働き方、世界全体を底上げする価値生産活動、ごくごく局地的な価値生産活動、おこぼれを期待するだけの活動、に分類されるかもしれません。最後のおこぼれに期待するだけの活動というのは、「指示されたことだけをする」という働き方です。工夫もなにもせず、機械のように淡々と与えられたことだけをする、そういう「誰がしても同じ成果しかでない」性質の仕事です。ものすごく頭がいい人がしても、力持ちがしても、男性がしても女性がしても、二十歳の人がしても、七十歳の人がしても、時間あたりに生み出す価値がまったく同じ、そういう仕事です。そんな仕事がなくなることはありませんが、それはなかなかにキビシイ生き方になっていくのかもしれません。これから先、自分自身がどう生きたいのか決めるのはあくまで自分自身です。そして、自分の家族や子供達にどういう生き方をしたらいいと教えるのか、それは教育に掛かっているとも言えます。自分は子どもたちにどんな生き方を指し示すことができるでしょうか?この連休中は家族と過ごしながら、そんなことを考えてみたいと思います。連休中ブログの更新はお休みします。6日にまた書きますね。
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