ポイント
米国の時間外取引でグーグル急落した影響から安く寄り付いた日経平均株価は、円高の進行によりザラバで一段と低迷しました。月曜日の動向を読む上で重要なNYダウ先物価格が軟調に推移しているのが気懸りですが、下げ幅は縮小基調です。
今日のマーケット
前日の米国株式市場が上昇したにもかかわらず、時間外取引でグーグルが急落した影響を受けて、43円安で寄り付いた日経平均株価は、その後さらに値を崩し1時頃には189円まで下げ幅を拡げました。それ以降は下げ止まりにはなったのですが、反発の兆しを見せないまま、171.61円、1.52%の大幅安で終えています。
急落の背景は為替の動きであったと見られます。ドル円を見ると、株式市場の開始直後から昼休みにかけて急速に円高に振れています。
1.7%弱下落した京セラのザラバの動きを見ると、前場での下げが著しく、為替の影響の大きさを示唆しています。
アジア市場も全般に下げています。金融引き締め懸念の強い中国で、一部の不動産に対する融資制限が伝えられたことから、上海が1.1%下落しています。その影響で香港も1.3%安となりました。
アジア市場とは対照的に、欧州市場はマチマチです。変動幅は小幅で、落ち着いた動きという印象です。
GLOBEXでは、ダウ(-12ドル)、ナスダック(-4.75ポイント)ともに下げています。ただし、下げ幅は徐々に縮小しています。
今日は、3月の住宅着工件数、建設許可件数、そして4月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値が発表されます。
月曜日の日経平均株価の見通し
GLOBEXの動きを見る限り、今日の米国株式市場は軟調気味な推移となりそうなのですが、これからかなり重要な経済指標が発表になりますので基調が変化する可能性もあります。
グーグルが開け前の時間外取引で4.8%下落しているのに加えて、売上がコンセンサスを下回ったGEも0.8%弱の下げと軟調です。一方、これから決算が発表されるバンク・オブ・アメリカは現在0.7%近く上昇して推移していて、好決算に対する期待が大きいようです。
いずれにしても、米国株式市場の動向が月曜日に大きく影響しそうですが、プラス材料とマイナス材料が交錯していて、全体としては小動きとなりそうに思っています。したがって、月曜日の日経平均株価に対しての影響は中立という感じです。
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