シェイクスピアの歴史劇「ヘンリーⅥ世」を梅田芸術劇場で一日がかり(12:30~20:30)で観た。
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蜷川幸雄演出、松岡和子翻訳、河合祥一郎構成、キャスト:上川隆也、大竹しのぶ、吉田鋼太郎、佐川哲郎、草刈民代他
大竹しのぶはマーガレットとジャンヌダルクのダブルキャスト。
原作は一部、二部、三部の巨編、それを前編、後編の二部構成に河合祥一郎によって凝縮されていた。
舞台は15世紀のイギリス、王位をめぐるランカスター家(赤薔薇)とヨーク家(白薔薇)の薔薇戦争。貴族間のすさまじい権力闘争に英仏戦争、暴徒の反乱、男と女の愛憎問題等々、人間の全ての問題をぶち込んである史劇なので、見るだけでも大変なエネルギーがいった。
翔年は英国史をよく知らない。薔薇戦争の本質(血縁関係)は分らないままに、シェイクスピアの創った舞台を見続けた。例えていえば、わが国の歴史を良く知らない欧米人が幕末の坂本竜馬を描いた舞台を見ているようなことになるのだろうか。個々の人物の背景がもうひとつ良くわからないから、人間劇として、そこに焦点を当ててみるしかなかった。バックグラウンドの知識なしでは理解十分だったとはいえないのがくやしい
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