月曜日の東京マーケットは、先週末のNY株式市場は休場だったが、外国為替市場で円相場が円安基調に振れたことから輸出関連銘柄を中心に買いが入り、終始安定した値動きとなり続伸して取引を終えました。業種別では、電気機器、機械などの円安メリット銘柄が買われ、東証1部上場銘柄のうち値上がりが72%と好業績期待の銘柄に買いが集まった他、材料の出た中低位株の一角が大きく買われています。前回のコラムで、「ギリシャの金融不安により日経平均はもみ合う展開が続いていますが、ドイツ、フランスがギリシャ支援計画を検討しているとの報道が伝わるなど警戒感が縮小していることから、今後も10000円から11000円台での株価推移が想定されます。」と記載した通り、今日も続伸し11300円台に突入しています。リーマンショック以来下落していた株価も新興国の経済成長に牽引され回復しており、外国為替市場で円相場が円安基調で推移していることから今後も企業業績の回復期待が拡大すると予想されることから、今後は11000円台での株価推移になると想定しています。
東京証券取引所が発表した投資主体別売買動向は3月第4週の個人投資家が4週連続売り越しとなった一方、外国人投資家が2週連続買い越しとなっています。リーマンショック以来下落していた株価も新興国の経済成長に牽引され回復へ向かっておりますが、短期的な過熱感から高値警戒感も拡大していることから、今後も個別銘柄重視の戦略が良いと考えています。今後も海外マーケットの下落可能性といった不透明要因を見極めながら、全体が下がっても逆行高するような短期値幅取りができるような銘柄を紹介したいと考えています。
テクニカル指標では25日移動平均線からの乖離が拡大していることや、昨年11月の底値を起点とし11800円付近でダブルボトムの上値となることから、今後は11800円付近から調整相場になると予想しています。今後は好業績期待銘柄を中心に短期上昇が見込める個別銘柄選定に力を入れたいと考えています。本日は新興市場銘柄の一角、更には個別に好材料が出た銘柄、低位株を中心に個人投資家、証券自己ディーラーと見られる短期資金が流入しています。新興市場は、日経JQ平均も日経平均同様、続伸となりマザーズ指数も好業績銘柄の一部が大幅に上昇しており、ここ数日も紹介銘柄が大きく上昇しています。