資源メジャー目指す/資産価値に注目
<株価は割安と判断する>
新中期経営計画で、更に川上の鉱山事業への進出を発表。実現すれば、わが国初のビジネスモデルとなる。TIWでは貸借対照表に現れない、資源価値を高く評価している。現在の同社の株価水準は割安であると判断する。資源価値をプレミアムとして上乗せできると考える。
<市況上昇の恩恵を最大限享受>
10/3期の経常利益は800億円(前期比2.46倍)と会社計画の750億円(同2.3倍)を上回るとTIWでは予想する。収益柱であるニッケル市況は会社想定(10年1-3月)の8ドル/ポンドを上回る水準(足元では10ドル/ポンド台)で推移していることが主因。なお、ニッケル市況が1ドル/ポンド上昇すると年間110億円の経常利益押し上げ要因となる。
<資源価値は5兆円程度>
同社が出資する海外鉱山の資源価値は5兆円程度。内訳は銅が2兆円強、ニッケル2兆円弱、金1兆円程度。10年2月15日のデータをもとに、埋蔵量に出資割合を加味して足元の市況を使ってTIWが試算した。なお、同社の時価総額は1兆円に満たない。(溝上 泰吏)
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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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