NHK 新潟のニュース 新潟放送局2010年3月24日 22時30分更新
裁判員裁判 25日判決へ
覚せい剤の密輸事件を審理している県内で初めての裁判員裁判は、きょうも裁判員が裁判官と判決について話し合う「評議」が行われました。
「評議」は25日の午前中も行われ、判決は午後言い渡されます。
裁判員が審理しているのは、ロシア人の船員、ロマノフ・オレグ被告(42)がロシア人の2人の被告と共謀して、去年7月、覚せい剤4点7キロ、末端の密売価格でおよそ4億円分をロシアから聖籠町に到着した貨物船で営利目的で密輸したとして、覚せい剤取締法違反などの罪に問われている事件です。
「評議」では6人の裁判員が裁判官といっしょに被告が有罪か無罪か、有罪の場合、刑の重さをどのくらいにするか話し合われたとみられます。
これまでの裁判で被告側は裁判員に対して、「日本に運んだ荷物はロシア人の被告から医薬品だと言われ、覚せい剤とは知らなかった」と無罪を主張しています。
これに対し、検察は「巧妙な手口で日本に覚せい剤を持ち込んでいて、報酬を得る目的で密輸したのは明らかだ」として懲役13年、罰金500万円を求刑しています。
「評議」は25日午前中も行われ、判決は午後3時に言い渡される予定です。