今日のマーケット動向と明日の見通し

スケアクロウさん
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ポイント

 日経平均株価は反発したのですが、ザラバでの上値が重い推移でした。後場には一時マイナス圏になるなど、単なる模様眺めを越えた基調の弱さが目につきました。GLOBEXでは、ダウ、ナスダックとも下げています。前日に大幅高となった米国株式市場が反落に転じれば、上値の重さが続きそうな明日の日経平均株価にはかなりの打撃になりそうな気配です。

今日のマーケット

 米国株式市場の大幅な上昇を受けて、55円高で寄り付いた日経平均株価は、僅か30分近くのうちに上げ幅を106円まで拡大しました。しかし、その後は調整色が強まり、午後1時頃には4円安を付けています。ただ、大引けにかけては幾分落ち着きを取り戻し、結局40.88円、0.38%高で大引けを迎えました。



 ザラバでの調整は新年度を控えた様子見ということもあるのでしょうが、個人的には、第一生命の新規上場に伴う影響が大きいのではと見ています。(「第一生命(8750)の売り出し価格決定」)

 加えて、ギリシャの支援問題や、フィッチ社によるポルトガルの格付け引き下げなど、欧州の状況が不透明で、ユーロがドルに対して大幅に安くなっていることが市場参加者を不安にしていることもありそうです。



 したがって、大引けにかけては京セラなどハイテク関連銘柄の上昇もあって、幾分戻したものの、決して楽観的に見ることはできないような気がします。



 アジア市場はシンガポールと韓国を除いて上げています。ただし、1.98%と大きく上昇したインドネシアを除くと、日経平均株価の上昇率を越えたところはないようです。

 欧州市場は上げ優勢で始まったのですが、ドイツを除いて下げに転じました。スペインが1.43%と大きく下落しているのが目立ちます。ポルトガルも1.94%の下げています。

 GLOBEXでは、ダウ(-31ドル)、ナスダック(-6.25ポイント)ともに軟調に推移しています。ただし、両者とも下げ幅は多少縮小傾向にあります。

 今日は2月の耐久財受注と新築住宅販売件数が発表される予定です。1月に比べて大きな増加がコンセンサスとなっている住宅統計がどう出るか多少懸念しています。

明日の見通し

 上値の重さが続きそうな日経平均株価にとっては、今日の米国株式市場が軟調に推移すると、かなりのダメージになると見ています。

 欧州の不透明感から、ユーロに対してドルが買われています。同時に、ドル円もドルが強く、大きく円安方向に振れています。



 この円安への振れは株式市場にとってプラスに作用するはずなのですが、日経平均先物の夕場の動きを見ると円安によるプラスの影響が見えません。GLOBEXでの米国先物指標の軟調な動きや、ヨーロッパの同様の方が気になる様子です。

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