会社計画保守的/今来期営業2ケタ増益へ
<新規カバレッジを開始>
TIWでは新日本製鐵(5401、以下新日鐵)系の国内最大の合金鉄メーカーである同社の新規カバレッジを開始する。同社の営業利益のほとんどを稼ぎ出す合金鉄事業、国際価格の上昇で営業2ケタ増益が見込める。10/12期のTIW予想PER12.3倍や営業利益急回復などから現状の株価水準は割安と判断する。
<会社予想は保守的>
10/12期の営業利益は100億円(前期比約13倍)と会社計画の36億円(同約5倍)を上回るとTIWでは予想する。会社計画は国際価格が低迷している時期に今期の価格前提を想定している。しかし、足元の国際価格は当時に比べ3割程度上昇している。原料鉱石の上昇懸念もあるが、収益面への影響にタイムラグがあるため、原料コスト上昇より、製品価格の上昇が上回る。
<ハイブリッドカー向けに注目>
国内外で新規参入が相次ぐハイブリッドカー。同社のハイブリッドカー向け製品2つに注目したい。1つは駆動用モータに使われるネオジム系希土類磁石の主要成分であるフェロボロン(世界最大手)。もう1つが、搭載が始まっているリチウムイオン電池の正極材に使われるマンガン酸リチウム(国内最大手)である。(溝上 泰吏)
---------------------------------------------------
コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
---------------------------------------------------