5471大同特殊鋼の業績が回復しています。
野村證券では、同社について、2010年1-3月期には営業損益が黒字化し、
大幅に業績が回復する(2/22)としています。
株価も上げて来ていますが、同社の業績予想を見て、
シロウトながらも私なりに疑問に感じたことがあります。
同社の業績をみると、
2007年3月期 330億円
2008年3月期 375億円
2009年3月期 85億円
2010年3月期▲169億円(会社側予想)
となっています。
このうち、減産により業績が悪化した2009年3月期以降の経常利益を四半期ごとの業績で見ると次のようになります。
2008年 04-06月期 43億円
2008年 07-09月期 94億円
2008年 10-12月期 86億円
2009年 01-03月期▲137億円
2009年 04-06月期▲120億円
2009年 07-09月期▲ 49億円
2009年 10-12月期▲ 4億円
2010年 01-03月期 4億円(会社側予想)
2010年7-12月期に赤字幅が急速に縮小。
続く1-3月期(現在)は5四半期ぶりの黒字になっていますが、
回復ペースが鈍化(71億円→45億円→8億円)する予想であることが見てとれます。
同社は「足元の生産水準は7割まで回復している」と言っていますが、
この水準で経常鈍化予想は若干早すぎる気がします。
また、同社は2011年3月期決算を経常50億円としており、これも控え目過ぎる気がします。
(予想が控え目にならざるを得ないのは承知していますが。)
私は会社内部の事情は全く分りませんので、
「シロウトが勝手に疑問に感じている」域を出ていませんが、
2010年3月期の本決算がどうなるのか?
今後の修正はあるのか?
また、2011年3月期決算予想の変更はあるのか?
など、今後の動向を見守りたいと思います。
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