中国外相「米国との関係は著しく混乱」、改善努力求める
3月7日、中国の楊外相が、米国との関係について「著しく混乱している」と述べた。写真は北京で記者会見する楊外相(2010年 ロイター) [拡大]
【北京 7日 ロイター】 中国の楊潔チ外相は7日、開会中の全国人民代表大会(全人代)に合わせて記者会見し、緊張が高まっている米国との関係について、「著しく混乱している」と語り、米国に関係改善の努力を求めた。
両国は今年に入り、中国のインターネット検閲問題や米国による台湾への武器売却、オバマ米大統領とチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の会談などで対立状態が続いている。
楊外相は、米国が台湾やチベット問題をめぐり「中国の核心利益を尊重する必要がある」と発言。「(問題の)責任は中国にはない」と、米国側に対応を求めた。
その一方で、「中国にとって、米国との関係は常に重要だ」とし、さらなる関係の悪化は望まないとの姿勢も示した。
2010/03/07 15:13