【セブン＆アイ・ホールディングス】10/2期業績予想の下方…

[TIW藤根 靖晃さん]

10/2期業績予想の下方修正を発表（速報）

＜最終利益は400億円に止まった模様＞
同社は3月2日の取引終了後、10/2期業績予想の下方修正を発表、夕方にはアナリスト向け説明会を開催した。具体的な修正内容は、営業収益5兆1,800億円→5兆1,200億円、営業利益2,500億円→2,230億円、経常利益2,480億円→2,220億円、純利益1,090億円→400億円である。純利益予想が大幅に落ち込むのは、百貨店事業に係るのれんの減損損失約400億円や西武有楽町店の閉鎖に伴う関連費用などを特別損失に計上するためである。

＜リストラの進捗を見極めたい＞
経常利益段階までの下方修正は、3Q累計(3-11月)までの状況から想定の範囲内であり、特段のサプライズはない。また新たな特別損失の発生による純利益予想の大幅減額は、ネガティブ感はあるものの、リストラに伴う止むを得ない部分もある。よって株価は、下方修正を嫌気して下落したとしても一時的だろう。その後は百貨店と国内総合スーパー(イトーヨーカ堂)の構造改革の進捗を見極めるべく、上値の重い状況が続くと予想する。今回の下方修正発表によって悪材料が出尽くしたとは言い切れない。

＜タワーレコードへの資本参加を決定＞
同社は下方修正と同時に3月下旬に音楽ソフト販売大手のタワーレコードの株式21.58％を取得し、持分法適用会社にすると発表した。タワーレコードの持つブランド力や集客力を活かし、エンタテインメント分野の強化を目指す。（西村　尚純）

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