【ＴＯＴＯ】10/3期利益計画を上方修正、営業損益の底打ち…

[TIW藤根 靖晃さん]

10/3期利益計画を上方修正、営業損益の底打ちを評価

＜営業損益の底打ちを評価＞
株価水準を指標面で見れば10/3期3Q（10-12月）ベース実績PBRが1.15倍であり、割高感はない。営業損益の底打ちを確認したことは評価できるだろう。また住宅版エコポイント制度のテーマ性や、新領域事業の成長期待も考慮し、上昇余地があると考える。

＜10/3期3Qは前年同期比営業増益＞
10/3期3Q累計（4-12月）は純利益が増益だった。特別損失の減少が寄与した。3Qは前年同期比で営業増益、経常増益に転じた。構造改革が前倒しで進み、営業損益は改善基調である。

＜10/3期利益計画を上方修正＞
10/3期の利益計画を上方修正した。3Q業績で構造改革の前倒し効果や、営業損益の底打ちを確認した形だろう。TIWでは11/3期は大幅増益を予想する。住宅版エコポイント制度も下支え要因となり、需要が底打ちすることを期待する。構造改革の効果も拡大するだろう。今後は、長期ビジョンで掲げている海外事業でのM&A戦略や、新領域のハイドロテクト事業（塗料・ガラスコーティング、タイルなど） 、燃料電池事業の収益化、成長性に注目しておきたい。(水田　雅展）

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