公園や山寺、緑豊かな住宅地などを歩きますと、紅白の梅の
花がほのかに香り、春の訪れを感じる季節になりました。先日、
専門家が選んだ「おすすめの梅の名所」というランキングを目
にしましたが、1位は東京都青梅市の「吉野梅郷(ばいごう)」
となっていました。
もともと食用の梅農家が多かった地域に、青梅市が1972年
に町おこしをねらって観賞用に「梅の公園」を整備。4万500
0平方メートルの土地に赤、白、黄など1500本の梅が咲き誇
るそうです。
2位は神奈川県の湯河原梅林で、1996年から一般公開が始
まりました。4000本の梅が紅白鮮やかに咲き、視覚を圧倒す
る風景が持ち味だそうです。
3位は菅原道真ゆかりの北野天満宮(京都)で、道真の命日で
ある2月25日に「梅花祭」が開かれます。「舞妓」(まいこ)
や「芸妓」(げいこ)たちが梅の咲く境内で茶会を開く光景は京
都ならではです。
ちなみに、「舞妓と芸妓、どう違うの?」と思ったことがある
方も多いと思いますが、「舞妓」と「芸妓」は、唄や踊り・三味
線などの芸で宴席に興を添えることを仕事とする女性の事をいい、
「舞妓」とは「芸妓」になる前の15歳から20歳くらいまでの
未成年の少女のことを言い、「舞妓」として約5年間修行した後
に「芸妓」になるそうです。