貴金属価格高騰に加えて、回収量も増加基調。10/3期業績見通しを再上方修正
<株価の割安感が修正される展開を予想>
2月1日、10/3期3Q累計(4-12月)決算と同時に10/3期業績見通しの修正を発表。昨年10月に次ぐ修正で、営業利益予想は期初40億円→54億円→今回66億円に増額。貴金属価格高騰が上方修正の主要因ながら、前回と異なり、今回は金属回収量が全般的に増加傾向にあることが評価される。11/3期TIW予想PER12.0倍、予想配当利回り3.37%と割安感があり、徐々に株価の割安感が修正される展開を予想する。
<選別受注、コスト削減効果で利益率向上>
10/3期3Q(10-12月)の売上高は208億円と前年同期比18%減ながら、営業利益率は10%を超えてきた。10%台は08/3期の好調時の水準と匹敵。貴金属価格高騰の影響もあるが、選別受注やコスト削減に積極的に取り組んだ効果がでている。金属回収数量は徐々に拡大しているため、11/3期の売上高900億円台、営業利益率8%台は確保されると予想。
<インジウムのリサイクル需要は急回復>
ターゲット材等に使用されるインジウムのリサイクル需要が、薄型テレビの販売増等を背景に急回復している。10/3期のインジウムの回収数量を、09/3期の160トンから半減すると同社は当初想定していたが、足元フル稼働で、09/3期実績を上回る勢い。リスク要因は、貴金属価格等の変動や電子部品・液晶関連業界の好不調の影響を受け易いこと。(佐藤 謙三)
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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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