麦にゃんさんのブログ

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中原さんの資産運用おすすめ その2

私はいつも頭の中に樹形図を描いています。

樹形図とは、ある主題に関する意見の相違や、サイコロを振った場合の事象の場合分けなど、物事の相違を枝分かれの形で表した図のことをいいます。

樹形図は、予測をする上で、複数のケースを想像する手助けとして使うのに役立ちます。

現在の一つの予測に対して、近い将来には次の二つの予測を用意する。さらに、その二つの予測の次にも、それぞれ二つ、あるいは三つの予測を用意する。その先を想定して、次々と予測を書き記していく。それぞれの予測には、それぞれの対応策も考えておく。

このように樹形図には、ケース・バイ・ケースへの対応準備表のような役割があり、経済を知る上でも、資産運用をする上でも大いに利用できます。

さまざまなケースを想定して、それぞれのケースで対応策を練っておけば、どんな状況になっても焦ることはなく、臨機応変な対応が可能になります。

練習のためにも、最初は予測の樹形図を紙に書くことです。他の予測が立てば、樹形図に随時書き加えていきます。その時は、書き加えた日付も入れたほうが良いでしょう。

樹形図に完成型はありません。どんどん書き加えていくと、後で見た時に自分がその時々でどういう予測をし、どういう対応策を考えたのか、さかのぼって検証することができます。

そして、この樹形図的な思考方法に慣れてしまえば、樹形図を紙にわざわざ書かなくても、頭の中に書くことが可能となります。

世界経済は連動性が高くなり、スピード感も増しました。リーマンショックなどの影響を見ても、アメリカで起こった事件がすぐに日本経済にもダイレクトに反応するようになったのが、企業に勤めていれば実感できるでしょう。

これだけスピード感のある時代には、臨機応変な対応力が求められています。何か事が起こってから対応策を考え始めたのでは、それだけで後れを取ってしまいます。なぜなら、その間に状況が一段と悪化することもあるからです。

自分の財産を守るだけでなく、自分の人生を守るためにも、複数のケースを想定して対処方法を準備しておくことは、どのような景気の局面にあっても、とても重要になってくると考えています。

※資産運用が上手くなる考え方(1)(2)の内容は、拙書『サブプライム後の新世界経済』の4章でも述べています。その他にも、経済予測力の磨き方について多くの実践的な考え方が書かれていますので、興味のある方はご覧ください。


http://blog.livedoor.jp/asset_station/ より転載
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