白い目の乗客たち

投財堂さん
投財堂さん

あんたは、ダメだ!!

あんたを乗せる訳にはいかないんだ。悪いが降りてもらおう。
さあ、判ったら、さっさと降りろ。

『降りろと言われても困るんだよ。こっちにも事情がある。』
俺は強引に乗ろうとした。

俺の腕を掴む車掌。

『痛てててて、、何しやがる!その手を離せ!』

列車のステップに足がかかっていたのだが、車掌によって押し返された。

車掌
「さっきも言ったが、あんたを乗せる訳にはいかないんだよ。」
「あんたに恨みはない。仕方ないんだ、あきらめてくれ。」

『いいじゃないかよ、一人くらい!別に減るモンじゃなし。』
俺は強引にステップに足をかけ、列車に乗ろうとした。

その時・・・・・

列車の中から、乗客たちの白い目が・・・俺を睨んでいた。

『うわっ!こわ!』

車掌
「あんたがそこで駄々をこねてると、発車出来ない。」
「この列車の中にいるのは、皆、選ばれた乗客たちだ。」
「あんたは選考に漏れた。一人くらいと言うが、後ろを見てみろ。」

俺は後ろを振り返った・・・・・。
そこには、選考に漏れた何万という人間が蠢いていた。

車掌
「あんたを乗せたら、後ろにいる人間達も黙ってはおるまい。」

『・・・・・』
車掌の言うとおりだった。

車掌
「明日・・・また来る。その時、気が変わってなければ乗るがいい。」

こうして列車は発進した。

定員130名に対し、1万人以上の乗客を残して列車は去って行った。


列車番号(4295)
列車名 フェイス
前日比 +1000円(ストップ高) 9200円。

ストップ高買い気配のまま・・・
俺の注文は通らなかった。白い目の乗客たちが・・・・・うらやましい。


残念!



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