ゲーム機関連需要の回復待ち
<下値不安は乏しいと考える。期末35円配当実施へ>
ゲーム機関連需要の減少から、同社は10/3期業績を下方修正したが、3Q(10-12月)は計画より強含みで推移していること、業績は今4Q(1-3月)〜来1Q(4-6月)がボトムと思われること、期末35円配当を実施予定であること、PBR(09年9月末実績)が1倍割れの水準にあること等が株価を下支えしよう。ここから大きく下押しすることはないと考える。期末配当取りから、期末にかけてリバウンドの動きも考えられる。但し業績回復は、ゲーム機関連の回復に依存するところが大きいだけに、本格反騰には時間を要するだろう。
<任天堂の次世代ゲーム機待ちだが>
今回10/3期売上高計画を2,080億円から2,010億円に修正したが、ゲーム機関連で85億円下方修正したのが大きな要因。新聞紙上では4Q営業損益は2桁の赤字になる可能性があるとのコメントが掲載されていたが、アジアの生産拠点を中心に固定費の削減を継続することで、数億円程度の営業赤字に止まるものと思われる。来年にも発売されると言われている任天堂(7974)の次世代ゲーム機に期待がかかるが、発売時期等が明確でないこと等から、現時点では11/3期業績は下記程度を予想する。因みに任天堂向け売上高は08/3期990億円、09/3期1,062億円。10/3期は770〜780億円前後になると見られる。
(岸 和夫)
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