映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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米雇用改善は本物か

7日の日経平均は、10167。60(+145.01)と上昇。雲の下限10163を超してきたが、まだ10197の雲の上限には届いていない。転換線基準線の上、ボリンジャーはプラス2シグマの手前まできており、目先の上昇の勢いは予想外に強い。RCI,MACDも急上昇しており、MACDはまだマイナスだが、それ以外の短期指標はいずれも目先上昇基調になったが、果たして、雲の上限を超えられるかどうか、それともまた雲で跳ね返されるか、正念場にきている。週足は雲の中だが、基準線を大きく越えてきているものの、週足ボリンジャーは、まだプラスσ10297のの手前であり、上昇転換はまだ確認できていない水準だが、RCIは底で反発、MACDもゼロラインで反発してきている。週足もプラスσにとどいて上昇転換するかどうか、節目にきている。

ダウは10390.11(+1.21)とほぼ同値。転換線10373をなんとか維持しているが、勢力拮抗を示すローソク足であり、RCI,MACDは下向き、ボリンジャーはプラスσをきってきており、こちらは明らかに頭が重くなってきている。

ドル円は89.96と窓をあけて大きくドル買いがすすんだが、円高に少し戻している。日足では基準線転換線の上であるが、雲の下限90.69まできて押し戻された形になっている。ボリンジャーはまだプラスσ90.34の手前でドル高に転換したとはいえない水準だが、RCI,MACDは反発上昇してきている。週足はなお基準線91.68の下であり、週足ボリンジャーはTP89.85の近辺で、トレンドラインを引いても、なお明確に下降トレンドをこえてきているとはいえないのではないか、と思われる。

アメリカの雇用統計を極めて楽観的に受け止めてドルが上昇、ドルの上昇をさらにはやして東京の株が上昇しているという構図のようだ。しかしそもそも今回の指数の改善は根本的な改善なのかどうか。今までのトレンドから乖離が大きすぎるという見解もあるようだし、単純に仕事探しをあきらめた人を考慮に入れても、それほど改善しているとはいえないとも思えてならない。これを裏付けるように、バーナンキ議長は、雇用情勢は厳しいという認識を示したいうことだ。金利上昇を牽制する意図があったとしても、楽観的すぎる反応に警告したとみるべきだろう。ダウは、雇用情勢の改善と、金利の上昇のジレンマもあって頭が重くなっているようだが、日本はアメリカの雇用情勢の改善と金利上昇によるドル安を二重に期待してあげているということなのかもしれない。アメリカの雇用の改善が本物なら、金利が低下し、ドルの上昇がおこっていくことになるはずだが、為替相場は、まだドル下落のトレンドを転換するにはいたっていない。半信半疑というのが為替市場の本音かもしれない。またアメリカの10年もの国債も、週足では雲の上限で反発したがまだ基準線3.56の下にあり、週足ボリンジャーはプラスσの手前にあって、上昇基調に転換したとはまだいえない水準である。こうしたアメリカの金利と為替の動きからみると、日本の株も一方的に上昇するとは考えにくいのだが。。。窓をいくつもあけて上昇しているほどの力があるのかどうか。CMEは10110あたりまでさげているようだが、どこまで勢いを維持できるか。
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