2Qで黒字転換、今後の装置需要回復を勘案すれば上昇の余地はあるだろう
<株価は上昇の余地があるだろう>
同社業績は2Q(7-9月)で黒字転換を遂げ、足元の精密加工装置の需要も底堅いことから下値リスクは小さいだろう。指標面では11/3期TIW予想PERが26.5倍と割安感は見られない。しかし、(1)LEDの需要拡大によりレーザソーの受注が今後更に高まると見ていること、(2)半導体市況の好転によりダイシングソー、グラインダなど、他の精密加工装置の受注も今後、回復に加速度が出て来る可能性が高いこと、などを勘案すれば、株価上昇の余地はあるとTIWは見ている。
<10/3期2Q業績は営業黒字に転換した>
10/3期2Q業績は売上高138億円で1Q(4-6月)比45億円増、営業利益9億円で同21億円の改善となり、営業黒字に転換した。1Qから2Qにかけて主力の精密加工装置の売上高が27億円→63億円と急回復し、消耗品である精密加工ツールの売上高(37億円)を上回った。特にレーザソーの売上がLED向けの需要増を背景に急増し、前期比約3倍(TIW推定95億円)まで増えそうな勢いの模様。レーザソーのみならず、ダイシングソーやグラインダなど他の装置需要も回復して来ており、同社業績は本格的な回復へ向かっているとTIWは見ている。(高辻 成彦)
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