下値リスクは限定的と考える
<今期は中長期成長の端境期と考える>
TIWでは今期は中期成長に向けた業績の端境期と認識している。株価は上値を目指すには特段の好材料が見当らない。しかし、(1)実績PBR(09年9月末)は0.82倍と低位、(2)中国での販売を中心に業績は底堅いと考えている、などから下値リスクは限定的と考える。
<中国でのフレーバーの拡販が期待される>
10/3期2Q累計(4-9月)業績は、売上高588億円(前年同期比11%減)、営業利益31億円(同40%減)。会社計画には売上高19億円、営業利益2億円の未達。欧州のフレグランス(口に入らないもの)の販売不振による減収とアジアの底堅さが目立った。中国を中心とするアジア売上高は製造子会社ダンカフェのコーヒーエキス売上高減少が響き前年同期比8%減の52億円だが、営業利益は中国広州工場の稼働率向上が貢献して同0.4億円増益の5億円であった。当初期待された中国でのコーヒーエキス販売は食文化の違いにより当面見込めないようだ。将来性が高いと見ている触媒技術外販は数億円と見られるが倍増した模様で中長期拡販が期待される。会社側は通期業績予想を為替(1ドル=95円、1ユーロ=120円)は据置き、欧州の低迷(前期比75%予想)を織りこみ、中国での伸長を期待することで達成できるとの見方。TIWは若干の未達を予想する。リスク要因は、為替、原燃料の乱高下、天然メントールの価格低下、など。(高橋 俊郎)
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