本日の東京市場は、先週末のNY株式市場が大手企業の好決算を好感した買いに支えられ上昇したことから、買い先行でスタートした後は積極的に買い進む材料に乏しく、前日終値付近でもみ合いし小幅反発となりました。業種別では、米小売セクターが買われたことから、国内小売関連銘柄が買われた他、東証1部上場銘柄のうち値上がりが26%と電気・ガス、ゴム銘柄を中心に好業績期待の銘柄に買いが集まった他、材料の出た中低位株の一角が大きく買われています。前回のコラムで、「米国の住宅販売や雇用統計などの経済指標は回復傾向にありますが、米ノンバンク大手CITグループの経営破綻により再び金融不安が拡大している他、リスク回避による資金が円買いに流れ円高基調になるとの見方もあることから、今後も10000円付近での取引が続くと予想されます。」と記載した通り、本日は反発したもののこの2週間は10000円付近で推移しています。米国の住宅販売や雇用統計などの経済指標は回復傾向にある他、7~9月期の国内総生産速報値が年率換算4.8%増となり、景気は緩やかに回復に向かっていますが、政府による景気刺激策などが終了し企業業績への警戒感が拡大していることや、外国為替市場で円相場が円高基調で推移していることから、今後も10000円付近での株価推移になると予想しています。
東京証券取引所が発表した投資主体別売買動向は11月第1週の個人投資家が2週連続買い越しとなった他、外国人投資家も6週連続買い越しとなっています。新興国の経済成長により消費が拡大し、日本経済は緩やかに回復に向かっていますが、外国為替市場で円相場が円高基調で推移していることや政府による景気刺激策が終了し、景気先行きに対する警戒感が拡大していることから、今後も個別銘柄重視の戦略が良いと考えています。今後も海外マーケットの下落可能性といった不透明要因を見極めながら、全体が下がっても逆行高するような短期値幅取りができるような銘柄を紹介したいと考えています。
テクニカル指標では、25日移動平均線の10031円を上値として下落相場となっており、今後も9500円~10000円での株価推移が予想されることから、今後は好業績期待銘柄を中心に短期上昇が見込める個別銘柄選定に力を入れたいと考えています。本日は新興市場銘柄の一角、更には個別に好材料が出た銘柄、低位株を中心に個人投資家、証券自己ディーラーと見られる短期資金が流入しています。新興市場は、日経JQ平均が日経平均に反し、続落となりマザーズ指数は好業績銘柄の一部が大幅に上昇しており、ここ数日も紹介銘柄が大きく上昇しています。
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