主力のレミケードが好調な上、ワクチン、ジェネリック医薬品も拡大
<一時的要因で減収減益だがファンダメンタルズは堅調>
子会社エーピーアイ コーポレーション(以下APIC)の非連結化や導入製品に係るライセンス費用等の一時的な要因により減収減益となっているが、主力製品の関節リウマチ治療剤レミケードが好調な上、ワクチン、ジェネリック医薬品も拡大しているのでファンダメンタルズは堅調と言えよう。株価は今春からの上昇基調がやや頓挫しているが、未だ若干の上昇余地を残していると考える。
<レミケードが牽引>
10/3期2Q累計(4-9月)は前年同期比3.9%減収、19.4%営業減益となった。減収(-81億円)の主要因はAPICを非連結化した影響 (-145億円)によるもので、国内医療用医薬品(+70億円)は好調に推移した。特にレミケード(+50億円)は用法用量の変更により伸長、この他ワクチン(+28億円)は麻疹風疹ワクチン、インフルエンザワクチンの拡大、ジェネリック医薬品(+16億円)は田辺製薬販売の販売増が寄与した。
<実績PBR、予想PERなどのバリュエーションに割安感>
業績の柱(レミケード)が堅調なので安定感がある。今期の営業減益予想はライセンス費用という投資的支出によるもので懸念材料ではない。糖尿病領域、腎領域などで新製品開発も進捗している。この様な状況下、9月末実績PBRで1倍、TIW予想PERで20倍をかなり下回る株価は評価不足と考える。
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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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