ユーロ円上昇の期待を背負ったチャート

[out of officeさん]

   

状況が違うとはいえ、ついこの間まで170円だったユーロ。日本（円）との関係はそんな大きく変化したのでしょうか。ファンダメンタルというのは、どうなったら値幅にこれだけ影響が出る、ということを明確には示しません。常に曖昧です。世界が立ち直るのかどうかはまだまったくわかりませんが、ドルの回復とユーロの回復のどちらに期待が持てるかは、チャートが教えてくれます。いい押し目を作り上げつつあります。移動平均線への到達が、ユーロ円の使命です。年末に、ユーロ円が150円になったとして、誰が驚くでしょう。170円だったものが、崩壊して、立ち直って、150円に戻るだけです。移動平均線に今月到達するか、来月到達するか、ただ待つのみです。140円の壁が、移動平均線の壁です。さて、違うチャートを見てみましょう。どう映りますか？先ほどのユーロ円よりも、もう少しダイナミックに動いていて、既に上昇トレンド入りを果たしているかのような勢いが感じられます。しかし、この2つは一緒です。どちらもユーロ円の月足です。ボリンジャーバンドのパラメータを21から12に変えただけです。サブプライム、リーマン、G20、世の中の変革のスピードが1年単位になっているのであれば、月足の分析を12ヵ月で行うのは、とても妥当な選択です。ユーロ円の上昇に期待が持てる理由は、このチャートにこそあります。今月、+1σを超える位置で終値を迎えることが、とても重要になります。