何故、そこに立つ!?
台風18号が残した爪痕はいかにも大きかった。
しかし・・・私はつくづく台風中継に対し疑念に思うことがある。
あの暴風雨の中、各テレビ局のリポーターは
雨合羽とヘルメットというお決まりの出で立ちで、危険な場所に現れ、
そしてヘルメットを押さえながらこう言うのである。
「立っているのがやっとの状態です。」
言われなくても、見ればわかるよ。
今回もリポートしているカメラマンの前で倉庫が壊れ、あわや!という場面も。
万一の場合、労災ですむのだろうか?
リポーターは決死の覚悟なんだよなぁ・・などと考えてしまう。
「立っているのがやっとの状態です。」
リポートの刹那、竜巻で吹っ飛ばされたらどうする?
稀に見る強大な台風で、稀に見る暴風雨だという事は
なにも、人がそこに立たなくても十分に伝わってくる。
しかし台風の都度、TVリポーター達はそこに立つ。
無人の画像より、リポーターが飛ばされそうな画像、しかもそれは
リポーターが必死であればあるほど、絵的には良い。
「立っているのがやっとの状態です。」
そう叫んだリポーターが、10秒後にはそこにいなかった・・・。
そうなって初めて、この取材の無謀さに気付くのであろう。
そして、TVコメンテーター達は鬼の首を取ったようにこう叫ぶのだ。
「何故、そこに立った!?」
と。