木下 晃伸さんのブログ
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韓国現代自グループの時価総額急増
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● 【本日のニュース】/韓国現代自グループの時価総額急増
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韓国の現代自動車グループの時価総額が急増している。韓国取引所のまとめ
によると、年初から今年9月末までの10大グループの時価総額は現代自動車
の増加が最も大きく、昨年末の23兆1874億ウォンから63兆656億ウォンに172
%伸びた。
(2009/10/05付日経速報ニュースより抜粋)
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【ニュースの深層】海外へ投資するかどうかがリターンに大きな差を生み出す
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。
経済アナリスト、木下晃伸です。
■08年5月に韓国を訪問、韓国国内で6割のシェアを持つ現代(ヒュンダイ)
自動車を訪問取材しました。
当時の規模的には、日本のスズキほど。実際、インド市場では、スズキが5割
のシェアを持つ一方、現代自動車も3割弱のシェアを握り、上位で拮抗してい
ます。
しかし、こういった数字を眺めていても、日本人投資家としてはどうしても現
代自動車に投資することはできないかもしれません。
というのは、日本では現代自動車はほとんど走っていないから。
■Unfortunately, I don’t see Hyundai Brand cars in Japan. But, when
I went to India at February, I was surprised that there were a lot of
your brand cars there.
(不幸にも、日本ではヒュンダイブランドの車を見ません。ところが、インド
に訪問した時、たくさんのヒュンダイブランドがあって驚いてしまいました)
たしかに、日本では見かけないヒュンダイも、インドではそこら中を走ってい
ます。実際にインドを訪れてから3ヶ月後ぐらいに訪問しているので、臨場感が
ありました。
しかし、現代自動車側からは、「これからは米国をめざす」とハッキリ言われ
たのです。ここにこそ「現代自動車には投資チャンスがある」と確信するもの
があったのです。
■かつて、トヨタ自動車は、米国に対して「カムリ」や「コロナ」など大衆車
を低価格で提供、牙城を築いていきました。そして、その後上位車種である
「レクサス」を成功、圧倒的な利益を米国から得るようになったのです。
現代自動車は、このトヨタが体現したように「日本型成長発展モデル」を追求
して成功しようとしているのです。
すでに米国では「ソナタ」という中型大衆車で攻めていますし、すでに「レク
サス」への対抗として「ジェネシス」も投入、これは米国カー・オブ・ザ・イ
ヤー賞も受賞したブランド車です。
■その結果、株価は年初から172%も上昇している。こうした魅力ある企業が世
界にはゴロゴロしているのです。
日本は成熟国家になりました。一方、日本が急成長を遂げたように、成長を追い
かける新興国の存在が日に日に大きくなっています。日本は、いまや彼らの成長
に賭ける大旦那として、マネーの出し手になってきているのではないか、と考え
ています。
(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)
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