日本株最大の魅力【株主優待】発展最大の貢献企業とは?

地球猛獣群さん
地球猛獣群さん
 今や(2009年 3月10日時点で)1055社(最新9月はさらに減って1038社?)もの上場企業さんが実施している魅力あふれる※日本独自の【株主優待】

※日本以外では、米国でスターバックスが実施しているという稀有な例を除いてほとんど見られないという

最盛期の2008年9月より減少しているものの、これは上場企業数の分母が減っていることが最大の要因バウ
 
 猛獣が思うには、優待企業数の減少は不景気による優待廃止の数増しという誤魔化し(いいわけ?)よりも、むしろ、合併・ホールディングス化・グループ化に急いで、上場母体数を圧縮せしめて自分ら全体の上場コストを下げたりするほか、

 PBRが安くなったので、とっとと自前でMBOをかけて買い占めて市場から退散して、或いは、TOBをかけて格安で買収して、大儲けしようという株主無視の心無い(上場)企業さんが相次いだことによる面が強いと思うバウ

 だいたい不況だからといって、優待を縮小・廃止するとは何事ばうかねぇ。2002年の時は不況だからこそ、株価の下支え策として優待を取り入れる賢明な企業さんが、わんさとあった(下記参照)ばうよ

※注{2002年(等)に窮余の一策として株主優待を導入(または増強)した上場企業の株式で実際にその直後から株価が反転していった銘柄は多い}
 
 それを、今回の不況では、逆行的に縮小・廃止とは、ずいぶん経営者が変わったもんばうねぇ。(勿論、本当に優待縮小・廃止も仕方がないところもあったバウ。しかし、そうしたところが全部であったとは到底思えない。たんなる、こすくて、しわいところが、不況のどさくさに紛れて他に便乗しただけにしか映らない)

 特に、最近の株主優待付き超優良株の オオゼキ の上場廃止は、残念というより、はがゆくてならない、誠に惜しまれるとしか申しようがありませんでした。猛獣が考える優良日本株10指に迷うことなく入る銘柄だったばうなぁ・・・


↓【株主優待】実施企業数と上場企業数推移

 1992年 7月  247社/2552社
 1993年 8月  283社/2590社
 1994年 9月  317社/2698社
 1995年 8月  349社/2857社
 1996年 5月  389社/3013社
 1997年 5月  437社/3143社
 1998年 6月  503社/3247社
 1999年 5月  541社/3297社
 2000年 5月  570社/3378社
 2001年 5月  632社/3512社
※2002年11月  748社/3609社
 2003年10月  807社/3616社
 2004年 9月  868社/3676社
 2005年 9月  952社/3766社
 2006年 9月 1008社/3866社
 2007年 9月 1081社/3982社
 2008年 9月 1089社/3864社

*上記参考資料
http://www.daiwair.co.jp/pdf/pr081119.pdf#search=


 ところで、このように上場企業の約4分の1強もが実施するという一大現象を起こすきっかけとなった上場企業さんは御存じバウ?

 それが、とてつもなく意外な企業さんばう。この企業さまが【株主優待】に加わらなかったら、もはや、今日の日本における【株主優待】の発展は、恐らく有り得ず、【株主優待】の元祖竜虎であった『鐵道会社』さんと『興行会社(映画配給会社)』さんだけによる、誠に寂しい株主優待でしかなかったかも知れない?ともいえるバウ。

 
 そのお話はとりあえず置いておいて、日本でまず一番はじめに【株主優待】というノーベル賞級の?制度を発明した企業さんは一体どこ?と気になる方もいらっしゃるのかも知れませんが、残念ながら、地球猛獣群にも限度がございまして、こればかりは分かりません。


 しかし、猛獣が考へるには、『鐵道会社』さんがはじめて【株主優待】を行った可能性が若干高めかも?知れないとだけ申し上げておきますバウ。

 なぜなら、現体制の株式市場が始まった昭和24年5月以前の昭和23年に【小田急電鐵】が「会社の宣伝になった」ということで、東京行進曲を作詞した 西條八十 さんに対して 「 永久全線無料パス 」なるものを支給した。という記録が残っていることが挙げられる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E8%A1%8C%E9%80%B2%E6%9B%B2

「 全線無料パス 」というものは、、『鐵道会社』さんの株主優待欄に登場しているものなので、すなわち、この昭和23年に既に【株主優待】が存在していたとも推測できる。

 とはいえ、断定はすることはできないので、下記に挙げる
昭和20年代後期に既に【株主優待】を行っていたことが判明している『鐵道会社』13社、『興業会社(映画配給会社)』14社(非上場も含む)のいづれかであるとだけ申し上げておきましょう。
(※ 当時と現在との優待内容・条件は違うのでご注意ください。また、株価は激安のように錯覚を受けますが、当時の大卒初任給が事務で1万円、米10㌔が765円、新聞購読料が月330円、葉書が1枚5円であり、かつ最高紙幣が千円札でしかなかったという状況を無視してはなりません)


*『鐵道会社』13社(原則、3月末の権利確定が多い)

①【9001】東武鐵道
 3千株 電車区間全線パス   1枚
 6千株 電車バス共通全線パス 1枚

当時千株あたり9万~11万5千円くらい


②【9002】西武鐵道
 1千株 電車区間全線パス   1枚
 3千株 電車バス共通全線パス 1枚

当時千株あたり57万~68万円くらい


③【9005】東京急行電鐵

 4千株 電車区間全線パス   1枚
 8千株 電車バス共通全線パス 1枚

当時千株あたり9万~11万5千円くらい


④【9006】京浜急行電鐵

 3000株 電車区間全線パス   1枚
 5000株 バス区間全線パス   1枚
 7500株 電車バス共通全線パス 1枚

当時千株あたり8万~9万5千円くらい


⑤【9007】小田急電鐵

 3千株 電車区間全線パス   1枚
 5千株 電車バス共通全線パス 1枚

当時千株あたり9万~10万5千円くらい


⑥【9008】京王帝都電鐵(→京王電鐵)

 2千株 電車区間全線パス   1枚
 5千株 電車バス共通全線パス 1枚

当時千株あたり8万~9万円くらい


⑦【9009】京成電鐵

 2千株 電車区間全線パス   1枚
 5千株 電車バス共通全線パス 1枚

当時千株あたり9万~10万円くらい


⑧【9041】近畿日本鐵道

 3200株 全線パス 1枚

当時千株あたり10万~10万5千円くらい


⑨【9042】京阪神急行(→阪急阪神HLD)

 2千株 全線パス 1枚

当時千株あたり12万5千円~13万円くらい


⑩【9043】阪神電気鐵道

 1400株 全線パス 1枚

当時千株あたり9万~95千円くらい


⑪【9044】南海電気鐵道

 3200株 電車区間全線パス   1枚
 3700株 電車バス共通全線パス 1枚

当時千株あたり11万円前後


⑫【9045】京阪電気鐵道

 1400株 全線パス 1枚
 
当時千株あたり10万円前後


⑬【9048】名古屋鐵道

 3500株 全線パス 1枚

当時千株あたり8万5千円~9万5千円くらい



*『興行(映画配給)会社』14社(非上場企業含む)

①【8842】江東楽天地(→東京楽天地)

権利確定月 1月 7月

A券 東宝並びに当社館 B券 当社直営館 

100株  B券2ヶ月に 1
200株  A券2ヶ月に 1
      B券2ヶ月に 1
500株  A券  月に 1
      B券  月に 2
1千株   A券     2
      B券     3
3千株   A券     5
      B券     5
5千株   A券     8
      B券     7
1万株   A券    12
      B券    10
5万株   A券    25
      B券    15

当時千株あたり6万円~7万5千円くらい


②【9601】松竹

確定月 2月 8月

 200株 映画優待券 半年に 6
 500株          15
1000株          30
1500株 映画優待券    30
      演劇優待券     3
2500株 映券       45
      演券        6
5千株   映券       90
      演券       12
1万株   映券      180
      演券       24

当時千株あたり14万円~17万円くらい


③【9602】東宝

確定月 1月 7月
   
 10株 優待券 2ヶ月に 1
 20株       月に 1
 40株          2
 60株          3
100株          6
200株         10
400株         15
600株         20
  千株         25
 2千株         30

当時千株あたり111万~135万円くらい   


④【9603】大映→倒産

確定月 1月 4月 7月 10月

  400株 優待券 月に 1
 1600株        3
 4000株        5
12000株       15

当時千株あたり15万~25万円くらい  


⑤【9605】東映

確定月 2月 8月

200株 優待券 月に 1
400株        2
600株        3
800株        4
1千株         5
2千株        10

当時千株あたり9万円~12万円くらい


⑥【9606】日活(→ にっかつ)→倒産

確定月 1月 4月 7月 10月

A券 丸の内、新宿、上野を除く日活館
B券 丸の内を除く日活館
C券 丸の内専用

 500株 A券 月に1
 
1000株 A券   1
      B券   1

2500株 A券   2
      B券   2
      C券   1
      スケート 1

1万株   A券  10
      B券  10
      C券   4
      スケート 8

2万株   A券  20
      B券  20
      C券   8
      スケート10

当時千株あたり11万~14万円くらい


⑦【????】新東宝 →倒産
 
確定月 1月 7月

 600株 優待株2ヶ月に1
1200株      月に1
2400株        2
3600株        3
4800株        4
  6千株        5

当時千株あたり2~3万円 

 
↓に続く


 

 





 







3件のコメントがあります
1~3件 / 全3件
けい777さん 、こんにちわバウ。


 そうですね、未上場株で、株主さんに【株主優待】を差し上げている企業さんもあるようですね。

 上場している企業さんでも、株主優待欄に掲載がなくても、カレンダーや粗品を覆面?(隠れ)優待している謙虚なところも多いようですバウ。

 それに引き換え、株主優待欄にかなりの株式の獲得条件を設けて【カレンダー】しかくれないところは、どうなんバウと思うばうが?「くれるものなら、もらっておこう」と正直に文句をいうほどのことでもないかと納得しております。

うえで、 

( 少なくともこんにちの【株主優待】ファンは、
株主優待制度発展の功労者ともいうべき、【9173】東海汽船(当時の東海汽船会長は、別名強盗慶太こと鐵道王の五島慶太)さんに敬意を払ったほうがバチはあたらない )

という危険な書き込みをしてしまいましたが、上記にでてくる方はお百姓さんには大変不人気な方なので、どうぞ、気に
(癪に)障った方は御聞き流し下さい。猛獣もあの人は個人的に、すべからく好むべき方ではないです。

悪しからず、御理解下さいばう。
⑧【9632】スバル興業

権利確定月 1月末、4月末、7月末、10月末

A券 スバル、大阪スバル
B券 オリオン
C券 丸の内名画座、オリオン座

 100株 B券3か月に 3
      C券3か月に 1

 200株 A券3か月に 1
      B券3か月に 3
      C券3か月に 2

 300株 A券     2
      B券     3
      C券     3

 500株 A券     3
      B券     6
      C券     5

1000株 A券     6
      B券    12
      C券    10

当時千株あたり3万5000円~4万円    


⑨【9633】東京興行(→東京テアトル)

権利確定月 1月末、4月末、7月末、10月末

  200株優待券 1か月に 1
  400株         3
  500株         4
  600株         5
 1000株         8
 1200株        10
 2000株        18
 4000株        23
10000株        30

当時千株あたり4万5千円~5万5千円くらい


⑩【9635】武蔵野映画(→武蔵野興業)

権利確定月 毎月末、ただしパスは5月末、11月末

 100株 1ヶ月に1
 200株     2
 300株     3
 400株     4
 500株     5
 600株     6
 700株     7
 800株     8
 900株     9
1000株 1人用パス
2000株 同伴パス
3000株 3人用パス


⑪【非上場株】キララ興業
(→昭和25年に事業縮小のため、東証より上場廃止)

権利確定月 1月末、5月末、8月末

 200株 2ヶ月に1
 400株 1ヶ月に1
 800株     2
1000株     3
2000株     7
3000株    11


⑫【9661】歌舞伎座

権利確定月 年2回(決算後)

 100株 2階席 年に1
 300株       4
 500株       7
1000株      15
1500株      23
2000株      32

当時1000株11万円~14万円くらい


⑬【9662】新橋演舞場
(→ 昭和48年に上場廃止、非上場株に)

権利確定月 毎月20日

 100株 指定日に一等席 1
 300株         4
 500株         6
1000株        12
1500株        24
2000株        30


⑭【非上場株】明治座

権利確定月 毎月20日

 100株 権利確定翌月の指定日に一等席 6か月に1
 300株 同3か月に1
 500株 同2ヶ月に1
1000株 同1ヶ月に1
1500株      2
2000株      3


・・・つまり、上記『鐵道会社』か『興行(映画配給)会社』のうちのいづれかが、【株主優待】制度をはじめた元祖と思われるばうが特定が困難ばう。

 しかし、当時から(倒産した優待企業は別として)株主優待企業さんの株を持っていたら今頃、確実に【株主優待】長者になっていたと思うばうなぁ。ばう、ばう。
(・・・まあ、まずそういう株主さんはほとんど皆無でしょうが、、、)

 ところで【株主優待】の勃興期には『鐵道会社』か『興行(映画配給)会社』かのいづれかしか【株主優待】は存在しなかったわけですが、その次に、この鉄道映画優待だけ時代から突破口を開いて、現在の【株主優待】ワールドに発展していくための礎となった他の業種からの初の【株主優待】参入上場企業はどこか?というと、

 実は、【9173】東海汽船(海運業)が、鉄道・映画関連以外では初!ばうねぇ~~~

ばう、ばう。

 【9173】東海汽船(海運業)さんが続いたから、他の業種の上場企業さんも、後に続いて【株主優待】を始めたばう。

 これによって、『鐵道会社』と『興行(映画配給)会社』竜虎による【株主優待】寡占時代は終焉したばう。

 
 ですから、少なくともこんにちの【株主優待】ファンは、
株主優待制度発展の功労者ともいうべき、【9173】東海汽船(当時の東海汽船会長は、別名強盗慶太こと鐵道王の五島慶太)さんに敬意を払ったほうがバチはあたらないというものばうねぇ、ばう、ばう。

・昭和20年代後期の【9173】東海汽船 株主優待

 500株 回数券12点綴り1冊
1000株 回数券24点綴り1冊
      直営旅館半額券 1枚
      
※5000株まで1000株増すごとに24点綴りの回数券を1冊加算して進呈


 
(退会済み)
こんにちは

昔、仕事でかかわったことのある会社・・
4732 ユー・エス・エス
18年近くまえです。まだ上場してませんでした。
拠点も東京・佐賀・名古屋と3拠点

ここって中古車オークション会社なのに、
株主優待で、食べ物配ってるw
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