【ファナック】1Q業績は概ね会社計画線、中期的には株価の…

[TIW藤根 靖晃さん]

1Q業績は概ね会社計画線、中期的には株価の上昇の余地がある

＜中期的には株価は上げ値の余地がある＞
株価は年初より1割強の上昇。指標面から割安感は見られない。本格的な株価上昇は、中国向けの売上回復の持続性が焦点となる。国内・米州・欧州に比べ、中国ではCNC（コンピュータ数値制御）装置や産業用ロボットの新規需要開拓の余地が大きい。中国向けに成長戦略の軸を移している同社の動きを踏まえれば、中期的には株価の上昇の余地があるとTIWでは考えている。

＜10/3期1Q業績は概ね会社計画線＞
10/3期1Q（4-6月）業績は、売上高457億円（前年同期比60％減）、営業利益62億円（同87％減）となった。前4Q（1-3月）比では売上高は113億円減、営業損益は49億円減で、市場コンセンサスを下回る水準だが、営業黒字は維持。概ね同社の想定通りのようだが、主力のFA（ファクトリーオートメーション）部門の中国向けでは同社想定を上回り、前年同期の水準程度まで回復した模様。

＜10/3期業績は会社計画を達成すると予想＞
受注の回復力はまだ弱く、現状では力強い業績回復は期待しづらい。しかし、FA部門のアジア向けやロボット部門の欧州向けなど、一部で売上減の底打ち感が出始めていることから、10/3期業績は会社計画を達成するとTIWでは予想する。

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