ここは某国
選挙戦も大詰め。
投票を明日に控えた、とある大物議員の選挙事務所
大物議員 「情勢はどうだ?情勢は!」
それを聞いた秘書。
秘書 「は?じ、情勢とおっしゃいますと?」
大物議員 「バカタレ!情勢だ、情勢!票読みの事じゃワイ」
秘書 「先生も、薄々感づいていらっしゃるかと存じますが・・・」
大物議員 「薄々・・?何だそれは?はっきり言わんかバカモンが!」
この期に及んで、全く脳天気な大物議員。
秘書は観念した。
『コイツはもうダメだ。何も判っちゃいない』
大物議員 「何故黙っておる!いいから言え!何票くらい読めるのだ?」
秘書 「では、はっきり言います。今の所完全に読めるのは・・2票です。」
大物議員 「・・・な・・・何て言った!?2票とはどういう事だ!!」
黙り込む秘書。
大物議員 「ええい!答えよ!2票ってのは何だ。では、こう聞こう
「誰と誰が、ワシに入れるのじゃ
秘書 「先生に入れるのは、私と・・・そして先生ご自身だけかと思われます」
卒倒する大物議員。そこへ秘書が追い討ちをかける。
秘書 「先生!現実をよく見てくださいよ。
「我が国は総人口わずか10人の小国なんですよ!
「現在この事務所には先生と私がいます。残りの8人は現在
「相手の事務所にいます。これで勝てるワケないでしょう!
泡を吹く大物議員。
そして気を取り直して聞く
「つ、妻は?ワシの女房はどうした!?」
哀れむ秘書。そして言う
「奥様も相手方に投票するようです。」
秘書からその言葉を聞いた時
この国の総人口が9人になった。
ある小国の選挙風景でした・・・。