雇用統計改善で、ドル急伸

8月7日の日経平均は、10412.09(+24.00)。4日のざら場高値10479を抜けないでもたもたしているが、転換線あたりまで下げて上昇し、長い下ひげをつけており、下値は堅い。ボリンジャーはプラスσと2σの間で、なお上昇基調である。

ダウは9370.07(+113.81)と基準線、転換線の上、上髭をつけているが、高値を更新。ボリンジャーもプラスσと2σの間。

ドル円は97.54。基準線94.43、転換線94.85を一気に上に抜けて雲の下限96.37も雲の上限96・80も突破し、ドル高円安に動いた。ボリンジャーではプラス3σすら突き抜けており、完全に新たなトレンドが発生している。三角持合が煮詰まって一気に動いた形になっている。

アメリカの雇用統計が、非農業部門の雇用減が24万7000人と予想を下回り、失業率が9.4%と9.5%から改善したことで、ダウが上昇、為替はドル高へ劇的に動いている。他の経済指標は必ずしも力強いものとはいえないが、これまで失業率がピークをうつまえに改善するということはなかったといった経験から、景気底打ちに市場は自信をもったようだ。景気実態のほうは、手放しで楽観できるとは到底思えないのだが、為替の動きから想定すると、相場そのものは、アメリカも日本も、しばらく強気の流れが継続しそうである。
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