人の器量は、知識にしたがいて長ず 1

魚網を設くる、鴻すなわちその中に罹る。蟷螂の貪る、雀またその後に乗ず。

機裡に機を蔵し、変外に変を生ず。智巧何ぞ恃むに足らんや。


(魚をとろうとした網に、魚でなく大きな鳥がかかることがある。

カマキリが何かを狙っていると、その後ろから雀が狙っている。

まったくこの世の中は、からくりの中にからくりがあるようなもので

油断もスキもならない。したがって人間の知恵や術策ではどうすることも

できない。人間のそれなど、なんの頼みにもならない)


引用  菜根譚を読む 著者 井原隆一

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