欧米のレジャー低迷が響く
TIW は実績PBR(09年3月末)0.8倍台の株価水準に割安感はないと考える。足元の販売環境は期初想定以上に厳しく(1)今後09/12期業績計画下方修正の可能性がある、(2)09/12期はリストラに伴う特損計上などにより赤字が大幅に膨らむリスクを孕む、などが理由である。
09/12期1Q(1-3月)は前年同期比36%減収、営業損益▲155億円(前年同期311億円)に終わった。主力二輪販売台数は同9%減となり、船外機、ATV(四輪バギー)も需要は低迷、在庫調整による減産、円高で厳しい業績となった。同社は欧米を中心に販売は期初想定以上に厳しいため国内工場での追加減産を発表。足元では欧米二輪はハイシーズンを迎えてはいるが先般のTIW取材では2Q(4-6月)に入ってからも販売は苦戦が続いている様子。アジア二輪は市場毎にまちまちだが、全体としては底堅い印象。ただし全体をカバーする勢いなく、為替は前提(1米ドル=90円、1ユーロ=120円)に比べ円安が続くが足元の販売状況や追加減産など踏まえると今後業績計画は下方修正される可能性が高いとTIWは考える。また今後の販売動向次第では09/12期の業績は減損や繰延税金資産取崩しなどにより赤字が大幅に膨らむリスクも孕んでいると言えよう。
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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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