不祥事による受注急減は厳しいが、販管費削減などで黒字確保を目指す
昨年6月に発覚した海外裏金問題に端を発する一連の不祥事に景気悪化が追い打ちとなり、09/3期の単体の建設受注高は前期比32%減と急減。事業規模はダウンサイジングを余儀なくされるが、新中期経営計画では販管費削減などで吸収し、黒字確保を目指す。日経平均1万円水準時の推定BPS578円をベースにしたPBRは0.27倍。危機的状況を耐え抜くだけの財務基盤を依然有しており、10月の転換社債の償還100億円が無事に済めば、PBR水準はもう一段切り上がる余地があると考える。
09/3期は国内外の不採算工事の影響が一巡し、4期ぶりの営業増益となった。10/3期は工事完成基準の3件の海外大型工事の竣工により前期比5%増収見込みだが、これらの利益貢献はなく、国内土木の工事利益率が高採算案件の一巡などで悪化することを主因に大幅営業減益見込み。
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