環境関連事業で新しい成長企業へ変貌。リストラ効果で10/3期増益転換予想
09/3 期は、主力のブレーキ事業が自動車市場の悪化をまともに受けたこと等により08/3期比97%減と大幅な営業減益となったが、10/3期は事業構造改革効果(120億円)が大きく、利益の急回復を見込む。株価は07年6月の高値1,805円から08年10月の安値488円まで急落した後、足元は安値から2 倍強の水準に戻っており、PERやPBR等の指標で極端な割安感は薄れてきた。しかし、同社の環境関連事業の成長性や、豊富な含み資産(不動産事業拡大や M&A等による新規事業拡大など)を評価すれば、中期的には株価の上値余地が大きいと考える。
環境関連事業では特に太陽電池製造設備事業が好調。09/3期の売上高は81億円(営業利益は15億円程度と推定)と前期比約3.2倍に拡大、10/3期は約5割増の120億円を見込む。発電用セルをつなぎ合わせて太陽電池パネルにするラミネータや検査装置のシミュレータの同社の国内市場シェアは各々 70%、90%と高く、ほとんどの主要セルメーカーに納入している。景気減速や各国政府の太陽電池支援策の変更により、09年の世界の太陽電池市場は一時的な踊り場を迎えると予想されるが、中期的には高い成長が期待できるため、12/3期までに同社は年500億円の受注体制を構築する計画。
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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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