10/3期は減収減益計画だが、期後半から損益改善
株価は10/3期大幅減益見通しを嫌気する形で急落したが、反応は一時的であり、その後は堅調な展開となっている。これは、10/3期後半からの損益回復を先取りする動きと考えられる。短期的な過熱感に注意も必要だが、09/3期ベースの実績PBRは依然として1倍弱であり、上昇余地は大きいと考えられる。
09/3期は大幅減益だった。景気悪化の影響による販売数量の減少、販売価格の下落、為替の円高影響、棚卸資産評価損、生産拠点再編の一時的費用、投資有価証券評価損、事業構造改革費用などが減益要因だった。10/3期も全体として需要低迷を想定し、通期では減収減益の計画だが、期後半からの損益改善を見込んでいる。自動車やエレクトロニクス関連の生産動向がポイントだが、生産は09/3期4Q(1~3月)をボトムとして上向いている模様だ。コスト面では、構造改善策の効果や一時的費用の一巡なども寄与して、期後半に向けての損益改善が明確になると期待する。
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