質の高い睡眠

暑くなってきますと「なかなか寝つけない」、
「眠りが浅く寝起きが悪い」、「十分な睡眠時間
をとれない」など、眠りに対する不満が多くなっ
てきます


 寝つきをよくして質の高い睡眠を得るためには、
例えば、ぬるめのお湯(38~40度)に胸の下ま
で20~30分ゆっくり浸かる半身浴が効果的です。
血液循環を盛んにして筋肉にたまった疲労物質を取
り除いたり、昼間働いていた交感神経を鎮めて、心
身ともにリラックスさせる効果があるためです


 お湯にリラックス効果のあるローズマリーやラベ
ンダー、アンジェリカなどのエッセンシャルオイル
を数滴垂らしたり、入浴剤を入れて血行を改善する
のも有効な方法です。一方、熱いお湯は交感神経の
働きが促進され、脳や体が興奮するため、寝る前に
は逆効果となります


 また、食事のとり方も安眠のためには重要なポイ
ントになります。寝る間際になって食事をすると睡
眠中に胃腸が働くことになり、その情報が脳に伝達
されて眠りが浅くなってしまいます。ですから、夕
食は遅くとも寝る2~3時間前には済ませるのがベ
ターです


 さらに、寝室の環境も安眠には大切な要素となり
ます。一般的には18~22度くらいが暑さや寒さ
を感じないで熟睡できる室温といわれていますが、
あまりにも外気温と開きがあるのも問題で、夏や冬
は外気温との温度差を8度前後に調節するのが目安
です。湿度は50~70%が睡眠に適しているとさ
れています
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