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歴史の終焉
資格ブログ村 法律系資格 現在 41位 士業(弁護士、会計士等) 現在 9位先回、といってももう2週間たってしまっているのか 60年安保についてちょっと触れたのであるが、これを中華人民共和国で似たような事例として揚げることのできそうな事件は多分天安門事件ではないかと思う。まぁ、政府の弾圧の程度は圧倒的に中国のほうが酷かったわけで、その点は大きく異なってはいるのであるが、学生が主流となって起っている点にちょっと注目したいたわけである。なぜここに注目するのかというと、今日の毎日新聞に事件の風化に焦りを感じている当の中国の内実を書く記事があったからだ。いや、だからといっていつも通り、違う観点から入っていく。まず、60年安保当時の日本でならば「親米資本の犬」、「資産家のスパイ」とか学生内で罵倒されたりするのであろうが、体制の違う中国では「共産党のスパイ」と罵倒されたりするわけである。そしてなんと歴史改ざん中国では文化大革命(66~76年)で歴史は終焉しているのである。はて、共産主義に歴史の終焉があったのか、という点にもちょっとびっくりした。というのはアメリカの政治経済学者フランシス・フクヤマがいうところの歴史の終焉は、「国際社会においてリベラルな民主主義と資本主義が最終的な勝利をおさめ、それ以上の社会制度の発展が終わり、社会の平和と自由と安定を無期限に維持する」というもので、未だに中国共産党が残っているということからして歴史は終焉していないはずだからである。実際、イデオロギー対立なんてのも未だにあるわけなのだから、30年前で「大きな物語」が終わっているとは絶対言えないのである。ただ当事者たちも言っているように、「多くの人にとって事件はまだ歴史ではなく、民主化運動として続いている」わけで、天安門事件は歴史としてではなく、未だに民主化への運動の継続なのである。しかしまぁ、例によって〈民主〉と〈愛国〉でも言っているように、「当時の『市民』『民主主義』『国民』などの言葉が矛盾するものではなく、同一の現象と心情を表現したものであること」という「言語体系の転換」は、体制を異にした国においても焦燥として立ち現れるほどに、グローバルに普遍的なものなのかもしれない。しかし、学内で民主的に投票で罷免されるとはいえ、「共産党のスパイ」という言い方自体のなんと60年安保当時の学生共産党員そのままであることかと思ってしまう。うーん、やはり中国では終焉はしていなのであろうが、歴史は止まっているのだろう。グゥーーー
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