木下 晃伸さんのブログ

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【投資脳のつくり方】モラトリアム相場の“次”に来るもの

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●【本日のニュース】/新日鉄、業績底入れの兆し
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新日本製鉄の業績に底入れの兆しが見えてきた。2009年4~9月期の連結経常損益は1000億円の赤字を見込んでいるが、同社によると赤字の大半は4~6月期の計上となる見通し。7~9月期は損益均衡に近い水準まで収益力が回復する可能性が出てきた。


(09/06/03日経速報ニュースより抜粋)


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【ニュースの深層】モラトリアム相場の“次”に来るもの
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸です。



■3日の東京株式市場で日経平均株価は6営業日続伸しています。終値は前日比37円36銭(0.38%)高の9741円67銭となり、4日連続で年初来最高値を更新しました。


しかし、株価が上がるとそれはそれで悩みが増えるのも株式投資の常。


これから上昇するのか、それとも反落してしまうのか、1万円台回復を目前に投資家は悩んでしまっていることでしょう。



■では、どうして悩んでしまうのか。それは、現状の分析、ならびに将来の姿を仮説として構築していないことに理由があると考えられます。


株価は、短期的には経済状況と乖離して上昇したり下落したりすることがよく起こります。しかし、中長期的には収斂していくもの。


そう考えると、現在はどうか。現在は、たしかに実体経済の状況と乖離しているようにも見えます。であれば、乖離して上昇していることになる。



■では、私は乖離していると考えているのか、と問われればそうではない、と考えています。


実際、当メールマガジンで3月10日に投資姿勢を大きく強気に転換した時明確な考えを持っていました。


それは、金融機関の“業績改善”。


株価は業績が改善しなければ上昇に転じることは難しい。しかし、業績が改善するときの上昇圧力が大きいのも事実。


まずは、金融機関の業績が改善するということが株式市場に大きなインパクトを与えると考えた訳です。



■そうなると次はどうかと言えば、事業会社の業績が改善する傾向が鮮明になってくる時期に株価上昇に弾みがつく、と考えています。


例えば、本日ご紹介した新日鉄のように、日本の大企業の多くは“赤字”に転落しています。赤字に転落しないまでも業績を大幅に悪化させています。


それが改善するようなことがあれば、株式市場は好評価を与えることでしょう。


すでに、徐々にではありますが、新日鉄のように業績が改善している動きも出て来ているのです。


まだ、事業会社の業績改善という株価を押し上げるイベントが発生していないのであれば、これは株価上昇ののりしろが残されていると考えるべき。


であれば、悩むのではなく、企業を1社1社丹念に調べ、業績改善の可能性を分析し、前に進んで行くことが重要なタイミングではないか、と私は考えています。


(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)

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