TIW藤根 靖晃さんのブログ

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【浜松ホトニクス】医用機器向けの落込みが軽微に留まるか…

医用機器向けの落込みが軽微に留まるか見極める必要がある

09/9 期上期業績は、売上383億円(前年同期比22%減)、営業利益32.2億円(同70%減)。2月の修正計画に対し、売上は若干未達ながら、営業利益はクリア。急速な受注減による稼働率の急低下、設備償却期間短縮など会計変更や為替の影響等で原価率が7.6pt悪化したことに加えて、販管費比率も高水準の研究開発費や総合展示会の開催等で5.8pt上昇したことから、営業利益率は前年同期の21.8%から8.4%へ低下。下期の会社計画は前年同期比22%減収、74%営業減益で、ほぼ上期並みの落込みを想定しており、TIWでも妥当な計画と判断。現在の株価に指標面で割安感は見られない。業績は今期が大底と考えられ、今後は来期の収益回復力に焦点が移ってくるだろう。

同社製品の用途は産業用から学術研究用まで幅広く、特定業種の好不調の影響は比較的受けにくいと見ていたが、今回の世界不況や円高のマイナス影響は想定以上に大きい。産業機器向けは半導体製造装置やFA機器用が厳しく、今期は42%減収となる見通しだ。また、医用機器向けはPET(陽電子放出断層撮影装置)用光電子増倍管やSiフォトダイオードは今期も若干増収見通しの一方、これまで拡大を続けてきた歯科用イメージセンサ等が急減速することで、通期で 7%減収が見込まれる。医用機器向けの落込みが軽微に留まるかどうかしばらく見極める必要がある。リスク要因は、国内外の景気減速、半導体/設備投資の冷え込み、医療費抑制の動き、技術革新による代替リスク、為替など。

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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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