中期的な収益性改善のシナリオは描きにくく、株価の本格回復は時間を要しよう
会社側は10/3期計画を前期比49%減収、営業損益▲140億円と想定するが、TIWでは利益面を中心に依然下振れリスクが残ると判断する。単体ベースでの10/3期売上高計画は250億円であるが、直近の工作機械受注高は月平均11億円程度と極めて低水準で推移しており、減収幅は想定以上に拡大する可能性が高い。また急減する売上高に対し生産調整が遅延気味であり、当面は過剰在庫処分に伴う価格競争も厳しくなりそうだ。下期以降緩やかな需要回復は期待されるものの、10/3期に続き11/3期においても赤字継続の可能性は高いと考える。現時点での中期的な収益性改善のシナリオは描きにくく、株価の本格回復は時間を要しよう。
09/3期業績は前期比24%減収、2.6億円の営業赤字で着地し、4月28日発表の業績予想修正にほぼ沿った内容。昨年の秋以降、主要顧客である内外自動車/自動車部品業界や金型業界からの工作機械の投資意欲が急速に後退し、直近の4Q(1-3月)では前年同期比50%減収、営業赤字19.2億円と四半期ベースで赤字幅が一段と拡大した。
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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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