【小林製薬】収益改善策は順調だが当面は消費低下による…

TIW藤根 靖晃さん
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収益改善策は順調だが当面は消費低下による低価格志向の影響が懸念材料

10/3 期TIW予想PERは14.7倍と割高感はない。しかし景気低下による低価格志向や節約志向の既存高付加価値製品に及ぼす影響が懸念材料で、株価上昇には新製品の大ブレイクや主力ブランドのさらなる拡大に対する手ごたえが必要と考え、株価は当面もみあうと予想する。

09/3期は卸事業が連結対象から外れた影響で前期比45.1%の大幅減収、棚卸資産の評価に関する会計基準変更の影響で14.8%営業減益となったが、実質的には7.4%営業増益。売上高は主力の製造販売事業は前期比1.5%微増収だった。

新製品のヒット率改善や廃棄損削減など収益改善策は順調に進んでいるが、同社の主力ブランドの一つである「ナイシトール」が09/3期4Q(1-3月)に前年同期比マイナスに転じるなど、主力の高付加価値製品などの売行きが景気低下の影響を受けつつある模様。

PB(プライベートブランド)商品の進出による同社主力ブランドへの影響にも今後注意が必要。外用消炎鎮痛剤の一部製品が低価格のPB商品に押されたことが主因で同社の主力カテゴリーである医薬品の09/3期売上高は前期比2.7%減収となっている。

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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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