【投資脳のつくり方】株式市場が目を覚ますまで、あとわずか

木下 晃伸さん
木下 晃伸さん
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●【本日のニュース】/米国株、一進一退
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14日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比46ドル43セント高の8331ドル32セントで終えた。大幅安の翌日とあって値ごろ感や自律反発狙いの買いが入り、JPモルガン・チェースやシティグループなど銀行株の上昇が目立った。


米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は5%近く下げた。1―3月期決算が最終赤字となった自動車部品大手リアーが安い。アナリストが目標株価を引き上げたフォード・モーターは4%高。


(2009/05/15日経速報ニュースより一部抜粋)



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【ニュースの深層】株式市場が目を覚ますまで、あとわずか
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸です。



■米国株と日本株の連動性が高い以上、日本株を分析するためには、どうしても米国株の状況が分析の中心になってきてしまいます。


特に、最近の株式市場では、GMの株価が大きく下落していることが、投資参加者は気がかりかもしれません。


多くの企業は、5月初旬より上昇、現在は一服している状態ですが、GMは、上昇するどころか、大きく下落、4月末時点に比べれば半値程度にまで下落してしまっているのですから。


※General Motors Corporation (Public, NYSE:GM)

http://www.google.com/finance?q=GM 



■GMはクライスラー同様、チャプター11申請が濃厚とされており、破綻懸念が株価を押し下げていると言えるでしょう。


しかし、全体の株式市場を眺めると、GM問題を取り扱いかねているように考えられます。


というのは、GMが破綻することはたしかに大きな問題ですが、一方で、“金融問題が解消に向かう”ということも、大きなポジティブなことだから。


株価的には、金融問題が解決に向かっているのであれば、GM問題は“悪材料出尽くし”となり、株価暴騰のキッカケになる可能性も十分ありえます。



■5月はプラス、マイナス、様々なニュースが出ています。


だからこそ、冷静にニュースを分析すると共に、自分なりの仮説を持つ必要があります。


私は、短期的には、5月初旬より上昇した流れが、現在は一旦一服しているものの、GM問題をキッカケに一段高になる、と考えています。


理由は、多くの事象を歴史的観点から眺めると共に、株価を生き物として捉え、波動、軌跡に注意を払っているから。


株価は方向感が定まらないように見えてはいますが、私は、大幅に株価がジャンプする前に、ジャンプする高さをより高めるためにしゃがみ込んでいるように思えてなりません。


株式市場が目を覚ますまで、あとわずかではないか、と考えます。



(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)

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