NYは堅調

[映画ずきのしんちゃんさん]

連休中のNYダウは、堅調に推移している。５日の終値は８５１２．２８（＋１０１．６３）。転換線８１３１の上で、日々線、転換線、基準線、雲と順のパターンになっている。日足のボリンジャーは、プラス２σを突き抜けており、目先は明らかに上昇基調。週足基準線７８１４も突破しており、MACDもマイナス圏ながら上昇している。月足はなお転換線、TPにもとどいていないが、ボリンジャーバンドは狭まっており、RCIも底入れしてきている。

アメリカの金融機関の資産査定の結果、シテイやバンカメなどへの１９社のうち、１０社程度に巨額の資本増強が必要とされると報道されている。バンカメなどの株は下がっているものの、金融株は全体として上昇しており、国がもつ優先株を普通株に転換すれば大丈夫ということで、市場は一応査定の結果を受け入れしているようだ。だが時価会計の緩和などの査定の基準や資本増強の方法、さらに査定条件の前提となる景気の見通しや自己資本比率が甘いといった点をめぐって、今後市場がどうみるか。不良債権の対策は１兆ドルが必要だとされていたのに、自己資本の増強がこれで十分かどうか、金融機関の健全性に対する信頼が回復し、貸し出しがすすむかどうか。GMの破綻についても、今は目をつぶっているようにみえるものの、不安はまだ残っている。