東芝が安い・５０００億円の資本増強報道を嫌気

[agawaさん]

東芝（６５０２）が安い。同社は６月にも５０００億円規模の資本増強に踏み切る方針を固めた、と報じられた。市場では大規模な新株発行により株式の需給が悪化するとの懸念が広がっているようだ。普通株の公募増資で３０００億円を調達するほか、銀行など金融機関に２０００億円の劣後債引き受けを要請する。０９年３月期は３５００億円の最終赤字となり、自己資本は１年前の半分以下に目減りした。大規模な資本増強で財務内容を回復させて、半導体や原子力発電所など主力事業の長期的な競争力を引き上げるという。この報道に対して会社側は「当社が発表したものではありません。当社では適切な資本政策について常に検討しておりますが、現時点でお知らせすべき事実はありません」とのコメントを出した。
野村証券は「バランスシートの悪化に対し体質改革プログラムを加速へ」として投資判断「２」継続、目標株価を３７３円から３２０円に引き下げた。東芝の株価は９時４１分現在３１２円（▼２０円）。