今日の日経新聞に、野村アセットのベア型投信「野村ハイパーベア」の純資産倍率が、一ヶ月間で4.7倍にも積み上がったというコラムが載っていた。
この間、日経平均の上昇により基準価格は2/3に減ったが、それを遥かに上回る資金の流入があった訳だ。一方のブル型は、4割減という事だ。この投資行動をもって、「個人は先行き弱気」と結んでいる。
確かに、3月前半に「あわや7,000円割れ」と言う所まで売り込まれたが、その後の一ヶ月で2,000円近い上昇を見せている。指標的にも短期的な過熱感が出て来ている。企業業績を見ても、まだまだ期待できる状態ではない。ここまでの上昇は、日本株を低く評価し過ぎた反動の懸念もある。それが正しい価格に落ち着くとすれば、現段階では「もっと下」かもしれない。どちらかと言えば、逆張り的思考だ。
だが、翻ってみんかぶの株価予想を見てみる。すると、日経新聞とは全く逆になっている事に気づく。買い予想が約67%、売り予想が約33%である。圧倒的に買い予想が多い。こちらは順張り的だ。調査集計期間や対象、方法などが異なるため、一概に比較する事は出来ないが、この先の見通しがここまで違う事に驚かされる。
どちらかの相場観が正しいという事になるのだろうが、時間の経過とともに、ブル・ベア、買い・売りの割合が変化してくる可能性も高い。一ヶ月後、あるいはニヶ月後に、どのように動いているか楽しみだ。
最後に、相場予想は得意ではないのだが、私の見通しを書いておきたい。チャートを見る限り、9,000円で頭を抑えられ、上値は重くなって来てはいるが、まだ上昇トレンドは継続中と見ている。何もなければ、このまま10,000円を目指して行くのではないだろうか。ただし、8,500円から8,000円程度を下回ってくるようだと、トレンドが転換する。特に8,000円前後は、この上昇期の押しの下値でもあり、これを下回るようだと、下落が加速するかもしれないと見ている。
更に今後、上下1,000円程度の動きを考えた場合、もちろん上に行って欲しいという希望はあるが、一旦は、1,000円程度の下落はあるのではないだろうか。その時点を底にダブルボトムを形成し、上昇に入ってくれるとより力強い上昇が見られるような気がしている。ここ2〜3ヶ月が山場だろうか。
このように考えると、結局私もベア型思考なのか?