2008年の企業業績は去年のリーマンショックに端を発したサブプライム問題が起きる前までは比較的健全であった。1月から8月までは大体問題ないだろう。つまり08年の中間決算は割と良かった。しかしながらリーマンショック以降世界経済は一瞬にしてボロボロになり、企業業績も急転直下に悪化した。9月から12月までは想定外に悪すぎる内容となっているはず。これを通期で平均化すると曖昧になるが、それでも合算すると悪くなる企業が多い。2009年の１月以降は相当悪い。特に旧正月前後の２月近辺は休みもあって経済も休眠しがちで売上げも落ちる。今年の1月から６月までの上期決算は対前年では相当悪くなる公算が高い。その意味では2009年の第一四半期決算に注目している。対前年比でどの水準まで落ちるのか！？あまり極端に業績が悪化したことが明るみになれば投資マインドが一気に冷え込む可能性もある。逆に落ち込み幅がそれほどでもなければ底打ちシグナルと判断されて上昇トレンドに転じるかもしれないが、その可能性はかなり低いと思っている。中国株四半期速報2009年春号/亜州IR株式会社
