３月５日からいよいよ全人代が開幕される。毎年この時期になると何かと政策期待観測から市場の投資マインドも好転してくる局面も多かった。例えば、実際観測だけで特に具体性がなくても、その種の観測が一人歩きして市場から材料視されたり、中国当局のアナウンスが過度に取り上げられて市場の買い意欲が一時的に高まったりする。ある種の思惑から動き出す為、深く考えても結局よくわからない時もある。あまり真面目に考えても疲れるから、最近は以前ほど期待はしていないものの、「サプライズがあるかも」程度に傍観するようにしている。今日の香港市場は大方の予想通りHSBCが相場の下げを主導した。一時的にハンセン指数の下げ幅はH株とレッドチップを大幅に上回った。結局前日比でマイナス18％の水準まで投げ売られた。売り圧力は他の銘柄にも波及したが。割安感がでてきた銘柄にはある程度の買い戻しも見られた。個人的には安徽海螺（914）を注視していた。できれば30HK$を下抜けてくれることを願っていたが、残念ながら31HK$近辺から買い戻しに転じてきた。安徽海螺は政府の経済対策の恩恵を受ける分かりやすい有望株。今年の下期から業績の好転も見込まれるため中期的には反騰の可能性が相対的に高い。以前は高値にあった為買いを控えていたが最近再度下げてきたので見るようにしている。できれば20HK$くらいで買い入れたいけど。
