今朝、野村証券の担当者から電話が来て、野村HDが3月に増資するが、どうかと言う事だった。「どうか」とは、はっきり言わないが、もちろん「買わないか」という事だ。
妙に早い気もするが、価格が決まってからでは遅い。しかも、発行株数がそれほど多くないので、早めに売り切れる可能性もあるという。購入希望があるなら、早めに連絡して欲しいとの事だ。う〜ん、そうか。支店の割当というか、ノルマもあるのだろう。しかし、前回買えなかった三菱UFJの増資の件が頭をよぎった。
三菱UFJの場合は、今でこそ増資時の価格を下回っているが、全体相場上昇の追風があったかもしれないが、増資後は順調に値を上げて行った。利益確定のチャンスはいくらでもあったはずだ。
翻って野村HD。一年前は1,500円以上していた。2,000円に迫る局面もあった。それが、業績悪化を受け、今日は420円だ。必ずしも割安とは言えないが、実力から見れば、下値はそれほどないのではないだろうか。400円を割る事はあっても、300円割れは考えにくい。ひょっとしたら、チャンスではないか？
とりあえず1,000株押さえてもらい、もう2,000株くらいは追加しても良いのではないだろうかと、捕らぬ狸の何とかで考えをめぐらせた。うん、これは行けるかも、と思った私は、その場で「じゃぁ、1,000株押さえてください」と注文を入れた。
その後、ニュースを確認してみると、「株数は少なめ」どころか大型増資ではないか。これでは株価が大きく下落するのも無理はない。上値は重いかもしれない。また、企業業績の悪化で、3月末に向けて更に下落する恐れもある。増資への追加はやめて、もし、株価が下がるようであれば、そこを狙って行っても良いだろう。
そう言えば、昨年末、野村HDの劣後債も買っていた事を思い出した。株と債券。私は野村HDと心中するつもりはない。その可能性は小さいとはいえ、一社への投資は程々にしておきたい。
